〔週刊 本の発見〕つまるところは尊厳〜和田靜香『中高年シングル女性』
<評者:大場ひろみ> 毎木曜掲載・第428回(2026.3.26) 和田靜香『中高年シングル女性』 岩波新書、2025年 先日、「家賃高すぎ。何とかしろ!」デモに参加した際、サウンドカー上で行政の無策を指摘しながら、ひたすら情熱的に叫びを上げていたのがこの本の著者、和田靜香さんだった。プロフィールを見たら、1965年生まれで64年の私と一つ違い。私は現在配偶者がいるが、それまで非正規シングル...
高市政権はトランプに戦争を止めさせろ!〜ホルムズ海峡封鎖はイラン捨て身の戦略
児玉 繁信 <全労協全国一般 福山ユニオンたんぽぽ 執行委員> トランプは、イランがまさかホルムズ海峡を封鎖するとは、予想さえしていなかったようだ。 1) 戦争の性格――米・イスラエルの侵略戦争、イランにとっては、自衛の戦争 トランプとネタニヤフは、2月28日、突然イランを奇襲攻撃した。これは国際法違反である。 最高指導者ハメネイ師、革命防衛隊司令官、イラン国軍参謀長など、政治・軍事指導者を殺...
名古屋高裁の6名の裁判官を不服申し立て〜全くでたらめな事実認定の判決
<愛知連帯ユニオン> 労働委員会棄却命令取消訴訟2事件 3月18日、名古屋高裁は愛知連帯ユニオンを控訴人とする愛知県労働委員会命令取消訴訟2事件について組合の請求を棄却する不当判決を行ないました。連帯ユニオンでは3月23日に両事件について上告と上告受理申立をその理由書と共に提起、3月25日には最高裁と名古屋高裁長官に対して、裁判所法82条に基づき、両控訴審裁判を担当した原克也、松井洋、宮崎文康、...
イラン戦争に対する日韓市民・宗教者共同宣言〜不当な派兵要求を拒否せよ
日韓和解と平和プラットフォームの金性済です。昨日(3/24)、イラン戦争をめぐって以下のように日韓プラットフォームの両国運営委員会が「宣言」を発表しましたので、お知らせします。 アメリカ・イスラエルによるイラン侵略戦争を糾弾する!日本・韓国政府は不法な侵略に反対し、不当な派兵要求を拒否せよ 去る2月28日にイスラエルとアメリカがイランに対する先制攻撃によって開始した侵略的戦争によって、国連憲章...
〔映画の部屋〕一人の人間として、国家の前に立つ女~『金子文子 何が私をこうさせたか』
堀切さとみ(映像制作者) 『金子文子 何が私をこうさせたか』を観た。数年前に観た『金子文子と朴烈』(イ・ジュンイク監督)の文子は、茶目っ気たっぷりという感じ。でも、浜野佐知監督にかかると全く違う。乾いた凄みのある、まるで野獣のような文子を、菜葉菜が演じている。浜野監督は『金子文子と朴烈』を観て失望し、自分が絶対に撮らなければと決めたようだ。 文子と朴烈の決別が強く印象に残った。実際、朴烈は転...
美術館めぐり:みるだけではなく行動を促す〜「アルフレド・ジャー」展
<志真斗美恵 第21回(2026.3.23)・毎月第4月曜掲載> ●東京オペラシティアートギャラリー「アルフレド・ジャー あなたと私、そして世界のすべての人たち」展 アルフレド・ジャー、2018年ヒロシマ賞を受賞している。彼は、1956年チリ・サンティアゴに生まれた。建築と映像制作を学んだ後、1982年ピノチェット独裁のチリを出て以後、ニューヨークを拠点に美術活動をしている。 ヒロシマ...
東アジアで戦争を準備しているのは誰か〜中南米・中東、そして東アジア、その共通する状況
高井弘之 「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」共同代表/写真 みなさんへ。東アジアで進む日米・西側中心国による「中国への戦争態勢」構築と、ベネズエラ・イラン等に対して米国らが行なっている侵略を目前にしながら、このふたつの現実の関係をどう捉えるべきか、歴史的視座も踏まえて、書いてみました。このテーマは、この前、発信させていただいた新しい拙著『「中国への戦争態勢は誰のための何のためのものか』の...
「コカ・コーラは労働者の命を守れ!」〜熱中症労災死めぐり本社に申し入れ
<竪場勝司> コカ・コーラ自販機の補充配送会社シグマベンディングサービスで働いていた男性が仕事中に熱中症で倒れ、その後死亡した労災をめぐり、遺族や労働組合の関係者が3月19日、事実上の元請けである日本コカ・コーラ(本社・東京都渋谷区)に対し、シグマ社に厳しく指導することなどを求める申し入れ行動を実施した。 過酷な労働環境で熱中症になって倒れ、闘病後に死亡 ドライバー助手として勤務していたAさん...
戦争に踏み出す日本に危機感〜3.19 議員会館前行動に11000人が集まる
高市トランプ会談直前の3月19日夜、人びとの危機感と不安感は大きかった。高市首相がトランプと戦争協力の約束をしてくるのではないか、自衛隊が派遣されるのではないか、日本はこれからどうなってしまうのか。3月19日の国会議員会館前の「19日行動」(2015年の安保法制成立に反対して毎月行われている)は、かつてない規模になった。議員会館前の歩道は人、人、人であふれ、満員電車の車内のような状態だ。自由に歩...
〔週刊 本の発見〕生の極限に置かれても人間として生きる
<評者:那須研一> 毎木曜掲載・第427回(2026.3.19) 『石川一雄 短歌に託して』(解放新聞埼玉支局編著 解放出版社 2025年刊) イラン侵攻が始まった2月28日(土)夕刻。北区にある銀河実験劇場で、狭山事件をテーマにした一人芝居『石蕗(つわぶき)の花ー石川一雄・短歌に託して』(写真下=大阪公演のチラシ)を見る。目の前の舞台は獄中。そこに立つ石川一雄さん(演者・岩崎正芳さん)...
パリの窓から : フランス反ファシズムの反撃と市町村選挙第一回投票
第104回・2026年3月19日掲載 極右活動家死亡事件の真相とリヨンの極右デモ リヨンで死亡した極右活動家カンタン・ドゥランクの事件について、メディアで報道されたのとは異なる内容のビデオや証言があることを前回のコラムですでに指摘したが、詳細がわかるビデオ(立っている彼が病院に行くのを拒んだ場面の映像など)がその後SNS上で流れ、極右の自称「フェミニスト」団体ネメジスの虚言が明らかになった。...
辺野古沖事故で亡くなった金井創さんの“遺言”
アリの一言 16日、米軍新基地建設を強行している沖縄・辺野古沖で2隻の船が転覆し、京都から平和学習で訪れていた同志社国際高校の武石知華さん(17)と、転覆した「不屈」の船長・金井創さん(71)が死亡しました(写真左は引き揚げられた「不屈」)。 事故の原因究明はこれからですが、多くの市民の反対を押し切って自民党政権が強行している新基地建設が遠因であることは間違いなく、あらためて怒りを禁じえま...
































