6月15日は郵政共同センターで『はだしのゲン』(第一部・1076年制作)を観た。11名が参加。

 中沢啓治による言わずと知れた名作。アニメや漫画で観た人は多いし、神田香織さんの講談もあるが、実写版も素晴らしく感動の声があがった。

 「戦争を止めるには、嘘に騙されないことだ」と子どもたちに教える父、「死んではだめ」と言う母。自身も兵役を拒否した三国連太郎と、天皇の戦争責任を追及する役を引き受けてきた左幸子ならではの迫真力だった。

 中国脅威論によって戦争もやむなしという空気。命を粗末にするのが立派だとなるのは時間の問題だ。「うそに騙されるな」というメッセージが子どもたちに届くのを恐れるからこそ、広島市教委は副読本から『はだしのゲン』を外したのだろう。

 反戦がテーマだが、生きる力が湧いてくる。非国民と呼ばれるのが嫌で海軍に志願した兄や、ゲンの家族と親しい朝鮮人の朴さんなど、これからどうなるか気になるという声もあり、次回は『はだしのゲン』第二部をやることになった。今、観るべき映画。ぜひご参加ください。(次回の詳細は後日)。