映画から3分ビデオまで、心に響いた「表現活動」
「レイバーフェスタ2022」は、新しい会場でクリスマスイブの12月24日に開催された。6時間に及ぶ長丁場だが、終日ほぼ満席だった。映画・音楽・川柳・講談・3分ビデオの順で進んだ。全プログラムが充実していて、約150人の聴衆を魅了した。とくに中村哲のドキュメンタリー映画『荒野に希望の灯をともす』は圧倒的に支持された。アンケートでは「心から感動しました。戦争が身近な今、哲さんの言葉が重く、反戦につながります」「感動!感動!これだけでも来てよかった」など、熱い感想が寄せられた。
つづく音楽・川柳・講談・3分ビデオも大変好評で、「表現活動が心に響いた。とても良い企画で継続してほしい」の声があった。新しい会場「港区産業振興センター小ホール」については、「映像が見やすい。今後もここがいい」など概ね好評だった。初めての参加者からは「真面目な会かと思っていましたが、とても楽しいフェスタで本当に来てよかった。レイバーネットTVも毎月見ている。これからも社会への問題提起を期待している」と。また学生からは「3分ビデオってどんなものかな?と思っていたのですが、たった3分で伝えられることは思っていたよりも多いことに、びっくりしました。若者たちも頑張らなくては、と全部を通して感じました」と寄せてくれた。
3分ビデオは計17本が上映された。一番よかった作品を選んでコメントしてもらう観客賞では、楜沢健賞「Tokyo2022」(Creamtomokoba)、菅本章二賞「転景Ⅱ」(阿部尊美)、高橋峰子賞「子どものころ光る砂で遊んだ2022」(北穂さゆり)だった。レイバーフェスタも今年で21回目、メディアが身近になった時代に、一人ひとりが表現活動をする大切さが改めて実感できたイベントになった。(M)