10/12㈯夜のレイバーネットねりまの会は、4月以降取り組んできた、弱者の視点からの社会変革の可能性について、個々の被害の実相を学ぶところから、自分たちに今何ができるかをたぐり寄せていこう、という集大成ともいえる充実した内容でした。

子宮頸がんワクチン東京支援ネットワークから、3名もの応援、コロナワクチン被害者の青年ー少し前にレイバーネットTVでも出演したS君が近県からコロナ関連資料持参で駆けつけ受付&物販協力、昨日までの地元練馬区議会でも唯一子宮頸がんワクチン被害について追及したれいわの山口あき子区議、ワクチン問題&子どもたちを放射能被害から守る取り組みを福島原発事故以前から続けている黒部信一医師など、総勢15名の参加で、さながら、ワクチン被害者問題交流集会。

当日は、夜6時半から澤則雄監督のドキュメンタリー「子宮頸がんワクチン被害者の闘いの記録」(42分)上映後、被害者の裁判支援に全国を飛び回る澤監督のトーク、そのあとで子宮頸がんワクチン被害者支援東京ネットワーク代表の隈本邦彦(江戸川大学教授)さんからのパワポ駆使した、わかりやすい裁判の現状報告、更に同支援ネットのKさん(精神保健福祉司として滝山病院問題にも奔走する傍ら、子宮頸がんワクチン被害者に寄り添い、支援ネットの機関紙にもレポート出されている)からの子宮頸がん体験者としての貴重な発言。

・子宮頸がん、若い人の発病は、滅多にない。長い歳月をかけて中高年以降に発病する。私もその経験者。入院仲間はお年寄りばかり。「手術の後遺症」で自分は半年歩けなかったが(鼠径部の神経を切られて)、今こうしてピンピンしてる。歩ける。予防のためのワクチン注射で歩けなくなるのは本末転倒。
・検査を受ければ、がんの”芽”を摘みとることができる時代。 ワクチンは後遺症がつきもの。ワクチン不要。打たない。これで「ワクチンの後遺症」のリスクは0になり、定期検査を受けてもらうことで、「がん」の発生を防げる。
・検査、とてもイヤなもの。開脚、イヤだ。しかし、それに代わる検査方法がある。日本が導入しないだけ。

それに対して、隈本さんからの説明。彼は、元NHK記者として厚労省を追求するレポートをしていたとのことで、「イギリス式のスメア検査」を概説。大股広げなくても、検査を受けることができる。専門のスメアテイカーを養成すれば済む話。それを拒むのは、日本の医療従事者団体。自分たちの仕事を奪うな、と。誰の為の検査なんだ(怒)

この日は、暑さがぶり返した初夏のような陽気。いつもの街中華での打上げが8名の参加で熱く盛り上がり、コロナ被害者のS君も、療養中なのでソフトドリンクだったのが、腰を据えて次第に サワーおかわり、呑みたがっていた監督が帰った後も初対面のオジサン相手に話し込んでいました。東京支援ネットもKさんと弁護団以外はオジサン(失礼!)中心なので、若いS君の参加に大喜び。 ただ、肝心の子宮頸がんワクチン被害者の製薬会社相手の裁判は、来月からは、これまでの法廷の証言台で重い後遺症の為発生・発語にも障害がありながらも、嫌味な製薬会社の代理人の突っ込みに毅然と対峙する原告の姿が感動的な展開から、双方の学者など専門家の証人の応酬となり、大法廷での傍聴応援の動員が厳しくなる懸念あり、裁判日程の告知が必須でしたが、全員その用意がなく、当日ホワイトボードに大書したのをメモしてください、なんて反省点も。

HPVワクチン支援ネットのサイト、或いはHPVワクチン薬害訴訟全国弁護団のサイトにも当年度内の全国の日程告知されていますが、東京訴訟は11/18(月)午後2時~(傍聴抽選の場合13:30締切) 是非とも、足を運んで、後遺症に苦しむ原告を励ましましょう!

最後に1通だけ戴いたアンケート「それでもワクチンは必要、国が被害の原因究明するべき」と、常連の方からでした。運動の間口を拡げたい、という思いが反映されて、こういう率直な意見も出た、ということに感謝したいと思います。

レイバーネットの仲間も開催時間間際までココネリ前の広場でビラ配布して、参加はできないけど資料欲しい、という方を会場に案内したり照明担当してくれて、コロナ明けのいつもの機材操作担当のSさんもご協力いただき、12/25㈬の午後半日がかりで現在企画中のレイバーフェスタへの手がかりを実感。(橘優子)