●笠啓一「憲法・戦争・沖縄」/D・ラミスを読む

 本稿は〈あるくラジオ〉20回放送「93歳のわたしと憲法」のゲスト笠啓一さん(写真)の手になる。題して「憲法・戦争・沖縄」。C.ダグラス・ラミスの数多い著作から『なぜアメリカはこんなに戦争をするのか』『ガンジーの危険な平和憲法案』『要石:沖縄と憲法9条』『[増補]憲法は、政府に対する命令である』『憲法と戦争』『考え、売ります』『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』の7冊について、そこに込められたラミスの考えを明らかにしている。
 日本国憲法の歴史と思想、ガンジーの非暴力不服従運動、沖縄からみた日本など、ラミスの数々の問題提起を笠啓一は浮き彫りにして、いま求められている反戦平和の課題に正面から応えている。
 なおC.ダグラス・ラミスは1936年サンフランシスコ生まれ、カリフォルニア大学バークレー校卒業。海兵隊員として沖縄に駐留したことがある。平和運動に従う。津田塾大学教授を2000年に退職後、那覇に移住。いま「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」共同代表として活動している。

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