イベント詳細

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投稿者:柳川朋毅

シンポジウム「死刑制度を考える―いのちの尊厳を見すえて」

【開催趣旨】
日本の死刑制度は、1882年(明治15年)制定の旧刑法によって定められたもので、現在も100名以上の死刑囚がいます。執行方法を絞首刑とすることも含め、現行の刑法に引き継がれていますが、これで良いのかどうか、疑問に思う人も増えています。

冤罪の可能性が払拭されないまま死刑が執行されてしまった例、死刑が確定した後に再審の請求が長く争われている例、死刑に関与する刑務官らの精神的負担、死刑を望んで犯行に及ぶ者がいることなどはそのいくつかの例です。死刑にかわる代替刑の提案もなされ、検討されてきています。他方、政府の世論調査の結果、国民の8割が死刑制度も「やむを得ない」としているという事実もあります。被害者遺族の心情を考えると、死刑は妥当だと考える人も多いようです。

世界に目を広げると、死刑制度を廃止する国が次第に増えてきており、現在では世界の190を超える国のうち、法律上又は事実上の廃止国は145か国に上っています。日本もその一員であるOECD(経済協力開発機構)加盟38か国について見ますと、死刑制度を存置しているのは、米国、韓国、日本の3か国です。しかも、死刑存置国に数えられる米国でも、すでに23州とワシントンD.C.で死刑が廃止されており、韓国ではすでに1998年以降25年以上にわたって執行を停止しています。

この問題については、日本弁護士連合会が2016年に「死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言」を発出しており、2018年12月5日には、死刑制度の是非を議論する超党派の国会議員の連盟として 「日本の死刑制度の今後を考える議員の会」 が設立されています。2024年には、司法・法曹関係者、政界、学界、メディア、警察関係者、宗教関係者らを含めた「日本の死刑制度について考える懇話会」が設けられ、死刑制度のあり方を検討する公的な会議体の設置を提言する報告書も出されています。しかし、この問題に関する一般市民の関心は、必ずしも高いとは言えないのが現状です。

日本の宗教界でも死刑制度を問い直そうとする動きはこれまでいくつもなされてきましたが、広く宗教界を見渡すと必ずしも関心が高いとは言えません。そこで、この度、幅広い範囲の宗教者や学術関係者らが寄り集まり、死刑制度を考えるシンポジウムを以下のように計画いたしました。いのちの尊厳を見すえるという宗教の視座を踏まえ、死刑制度について考えを深める機運が熟していくことを願っています。

皆さまの積極的なご参加を期待しております。

【開催大綱】

主 催:死刑制度を考える宗教者・宗教研究者の会
日 時:2026年9月5日(土)16:00-18:30(開場15:30)
会 場:聖イグナチオ教会ヨセフホール(東京都千代田区麹町6-5-1 JR・丸ノ内線・南北線 四ツ谷駅より徒歩5分)

定員:200名(peatixにて要申込)
https://peatix.com/event/5074426

参加費:一般500円 学生無料
※後日配信あり

プログラム:
◆基調講演:井田 良さん(中央大学名誉教授)、堀川惠子さん(ノンフィクション作家)
◆パネルセッション:伸子さん(事件被害者遺族)、坂本敏夫さん(ノンフィクション作家・元刑務官)、崎浜空音さん(慶應義塾大学・学生)

進 行:島薗 進さん(東京大学名誉教授・大正大学客員教授)、柳川朋毅さん(イエズス会社会司牧センター)

共 催:死生学・共生社会研究所
後 援:イエズス会社会司牧センター 現代における宗教の役割研究会(コルモス) 公益財団法人全日本仏教会 国際宗教研究所 上智大学グリーフケア研究所 世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会 創価学会平和委員会 臨床仏教研究所