「移住労働者への攻撃の先にあるものは?」をテーマに講演・討論集会

<愛知連帯ユニオン>

 名古屋市熱田区の労働会館本館で、13:30から「関生弾圧を許さない東海の会」の第8回総会が50名の参加で開催されました。弾圧からの9年間を振り返り、本年10月5日の大阪高裁京都事件控訴審で21件目の無罪判決を確定させようと誓い合いました。

 また、第2部として「移住労働者への攻撃の先にあるものは?」をテーマに全国一般東京南部の中島由美子委員長と関生支部・西山直洋執行委員の講演が行われました。関生弾圧では、レイシスト・排外主義者らによる労働組合への攻撃が、街頭やネット上で執拗に繰り返されました。使用者団体から「月70万円」で「委託」されての行為です。現在の移住労働者への攻撃は必ず労働運動や市民運動への攻撃となっていくことに警鐘を鳴らし、団結して闘うことの必要性が訴えられました。

 石田共同代表の挨拶の後、偶然に来名していた大椿ゆう子元国会議員が飛び入りで発言(写真上)、「まともな労働運動をしていた関生が潰されたらどの労組も活動できないと思った。2年4ヶ月の議員生活の中、国会で4回、この問題を取り上げた」と述べました。続いて来賓の京都ユニオン・笠井委員長が挨拶、「東海の会」の裁判闘争への参加にお礼を述べ、8月22日、京都に中谷雄二弁護士を招いて反弾圧集会を行うことが報告されました。

 続いて植木事務局次長から年2回の集会、7回の運営会議と街宣、裁判への支援行動等の1年間の活動報告があり、柿山事務局長から今後の活動方針の提起がありました。外洋航路の船員で80回ホルムズ海峡を航行し、イラン・イラク戦争で労働者4人が死亡するという経験をした柿山さんは、戦争に反対するという方向性で弾圧と闘うことを強調しました。会計報告の後の質疑で、会場からは実際の弾圧の推移を尋ねる質問があり、西山さんから「ストライキで逮捕された。その後、ビラを撒いたと逮捕され、これは無罪になった。暴力団を差し向けた企業に抗議したことで3回目の逮捕、これは起訴もされなかった。それでも丁度、湯川委員長の半分の322日勾留された」と説明がありました。熊沢さんからはコンプライアンス裁判の経過が質問され、「上告の結果に関わらず、関生支部は正当なコンプライアンス活動を今後も行う」との回答があり、集会決議を確認した後、第1部の総会を終えました。

 第2部に移り、「移住連」でも活躍される全国一般労組東京南部の中島由美子委員長から講演を受けました(写真上)。中島さんからは選挙などで扇動されるヘイトがスライドで紹介され、それに対抗する「ヘイトNO全国キャンペーン」で20万5722筆の署名が集まっていること、また、外国人労働者数の推移や在留資格、出身国等の現状、日本の移民政策の推移、そして労働団体が現在取り組んでいる個別の課題の解説がありました。そして、現在、高市政権が進めている在留・永住・国籍取得要件の厳格化や在留手続きに関する手数料の大幅引き上げなどに警鐘が鳴らされました。会場からは何故、このようなヘイトが人々を引き付けるという異様な現象が起きているのかと質問があり、熱心な議論が交わされました。中島さんからは「外国人労働者の権利状況は日本の労働者の権利状況を示している」として労働組合が共に闘うことが呼びかけられました。

 続いて関生支部・西山直洋執行委員(写真上)は、今回の関生弾圧では警察の弾圧や使用者団体からの攻撃と連動して、レイシスト・排外主義者からの攻撃があったことが今までと違っていたと提起、特にレイシストや大阪広域協組がSNS・YouTube・TikTokで様々な動画を作成して拡散、深刻な個人攻撃があったとスライドで示しました。また、これに協力した労組を厳しく弾劾しました。そして、これから弾圧で失ったものを運動で跳ね返していくと関生支部の決意を語りました。

 関生支部の高濱執行委員は「弾圧後、会社から組合脱退慫慂がありこれを断ると出勤停止となった、その後、府労委・中労委・地裁・高裁・最高裁で完勝し、今は「就労免除」に対して就労を求めて闘っている」と自己紹介、10月5日京都事件高裁判決への結集を呼びかけました。最後に熊沢誠共同代表から二つの報告への感想と意見があり、今後の闘いについて問題提起がありしました。