原子力市民委員会が今年3月11日に発表した図解レポート『見ればわかる 知れば変わる —福島原発事故15年の現在地』 の内容を皆さんと吟味するシリーズの4回目となります。
東京電力の福島第一原子力発電所では、世界でも初めての複数基連続メルトダウン、連続爆発という過酷な事故から15年以上を経た現在でも、困難な事故処理が続いており、「原子力緊急事態宣言」が解除できない状態です。
敷地内では連日多数の作業員がこの暑さのなか、また、放射線被ばくの避けられない作業もふくめて、事故の後始末に従事しています。
一般報道では、「廃炉作業」「廃炉ロードマップ」などの表現が当然のように使われていますが、正確にいえば、「事故処理」そして「廃炉の準備作業」であって、原子力規制委員会の審査を受けるための廃止措置計画書(いわゆる廃炉計画)を東京電力はまだ提出できずにいます。
現場の危険な状態が未解決で、廃止措置の作業に入れない段階なのです。
「中長期ロードマップ」に示された「使用済み燃料プールからの燃料取り出し」や「燃料デブリ取り出し」の工程も大幅に遅れています。
にもかかわらず、「40年で廃炉」「2051年までに廃炉完了」といった言葉だけが踊っています。
原子力市民委員会ウェブサイトのQ&A「これまで海外で大事故をおこした原発の廃炉は?」で解説しているように、これまで過酷事故をおこした海外の原発で廃炉ができたところはまだありません。(https://x.gd/0sEiQb)
チェルノブイリ(チョルノービリ)原発について言えば、いま生きている人間は誰ひとり、その廃炉完了を見届けることができないでしょう。
では、福島第一原発の廃止措置が完了するのを、現在生きている誰かが(赤ちゃんもふくめて)一生のあいだに見ることはあるのでしょうか。
図解レポートでは、現状を端的に示すことに主眼を置いたので、このような問いを敢えて提起してはいませんが、現状が意味するところを長い時間軸でしっかり見定めて、事態の本質をつかんでいかなければなりません。
このオンライントークが「見てわかる/知って変わる」ための手がかりとなればと思います。
すでに冊子を御覧いただいた方も、まだの方も、あわせて多くのみなさんにご参加いただければ幸いです。
CCNE連続オンライントーク《 原発ゼロ社会への道 》2026 第5回 行き詰まる廃炉ロードマップ ── 福島第一原発サイトはどうなるのか
日 時:2026年8月18日(火)17:00~18:00
形 式:オンライン開催(Zoom)
(この企画は、Zoomのウェビナー形式で開催し、ご質問やご意見は当日の質疑応答(Q&A)もしくは、後日メール・FAXなどでも受けつけます、後日Youtubeで公開します。)
プログラム:
○事故後も続く危険と困難【図解レポート p.7】
八巻俊憲さん(原子力市民委員会 福島原発事故部会、元福島県立田村高校理科教員)
〇行き詰まる廃炉ロードマップ【図解レポート p.10】
後藤忍さん(原子力市民委員会 委員・福島原発事故部会長、福島大学共生システム理工学類教授)
〇質疑応答・意見交換
主 催:原子力市民委員会
問合せ:
email@ccnejapan.com
TEL 03-6709-8083
■参加申し込み:下記よりお申込みください。
→https://x.gd/uhsB5

