絞首台からの生還
スパイの冤罪を着せられた学生たちとその家族
82分/ドキュメンタリー
劇場公開日:2026年5月8日
監督:小山帥人 / 西村秀樹
出演:李哲 / 康宗憲 / 孫裕炯 / 金時鐘
製作国:日本
公式サイト:https://x.gd/Xc0Z1
https://tinyurl.com/2yybqma4
予告編:https://x.gd/kHEaU
11月22日の事件から50年。二人の証言と人生の記録
1975年、日本生まれの在日韓国人学生が、韓国留学中にスパイ容疑で逮捕された。
無実であるにもかかわらず、連日の身体的、精神的な拷問によって自白を迫られ、やがて死刑判決を受ける。
24時間手錠をかけられ、死刑執行の恐怖にさらされながらも、無実を訴え続けた二人の元死刑囚、李哲と康宗憲。
半世紀を経た今、二人が時には笑いを交えながら当時を振り返り、拷問や獄中生活、そして無罪を勝ち取り生還するまでを語る。
本人たちの証言と当時の映像とで構成されたドキュメンタリー。
釈放後の結婚式で花嫁を背負って会場を一周する李、現在の李夫妻の姿も映し出される。
監督は、元NHK報道局の小山帥人と、元毎日放送報道局の西村秀樹が共同で務める。
ストーリー
高齢といってもいい、男が歩く。
1人は熊本・人吉で育った李哲(イ・チョル)。
1人は大阪・生野で育った康宗憲(カン・ジョンホン)。
2人は1975年、韓国に留学中に突然逮捕され李は中央情報部へ、康は韓国軍の保安司令部に連行された。
20代だった2人は残酷な拷問で意識朦朧となり、北朝鮮のスパイだったことを認める。
彼らは法廷で死刑判決を受ける。
しかし検事に「生存を許すことができない」と論告された康は、「事件はでっち上げだ。日本での差別が嫌で、母国に留学に来たのに、どうしてこんな仕打ちを受けるのか」と反撃に出る。
李も無罪を主張し、獄中闘争を始める。
日本国内では……
政治犯の救援運動が始まる。
同窓生や家族が中心になり、処刑を止めるための署名運動、集会、そして面会、差し入れ活動が行われる。
当時、韓国国内では救援運動は起きなかった。
メディアが権力に支配されていたこともあって、人々はスパイ説を信じ、それに疑問を提起する人は拘引を覚悟しなければならなかった。
そんな政治犯を支えたのは
スパイ事件は過去のものとなったように見える。
しかし、詩人の金時鐘(キムシジョン)が話すように、心の傷は消えない。
「スパイ」という言葉で、人々を脅し、若者の人生を弄ぶ「闇」は、私たちの社会の底流に今も潜んでいる。
李は獄中で……
康と情報のやりとりをしたことで、激しい殴打を受けるが、耐え、打ち勝っていく。
李を支えたのは、やはり政治犯である婚約者の閔香淑(ミン・ヒャンスク)だった。
二人は鉄網越しに指を絡ませた記憶を語る。
実業家で、やはり死刑判決を受けた孫裕炯(ン・ユヒョン)が亡くなる直前に取り調べについて話す。
一族16人を引っ張って来られた孫は、家族ら全員を釈放するという条件で調書を書いたと証言する。
釈放されたものの
精神を病んだ政治犯もいる。
京都出身の金勝孝(キム・スンヒョ)は獄中で、同房者に激しい暴力を受け、釈放された後も、自宅に引きこもり、亡くなったことを兄の金村勝弘は怒りを込めて語る。
80年代後半
韓国社会はオリンピックを控えて民主化に舵をとり、政治犯は次々に釈放される。
李と閔はソウルの明洞大聖堂で多くの支援者による結婚式を行う。
李は閔をおんぶして、広場を歩く。
救援会の事務局を支えた
金鐘八(キム・ジョンパル)は「一人も処刑されずに帰ってきたことはラッキーだった」と述べる。
だが詩人の金時鐘(キム・シジョン)は獄中経験者として、拷問を経験した者の心の闇について話す。「心の傷は消えない」と。
李や康が囚人となっていたソウル拘置所は、今は刑務所の記念館になっている。
見学に来た中学生に対して、李が説明する。
「ここで拘留されていたのが、わたし、このおじいさんですよ」。中学生はどよめく。
在日韓国人のスパイ事件は
半世紀前の暗黒の歴史が生んだ事件である。
そこから引き出される共感と教訓をどう生かすか。
暗い底流は今も消えていない。
スパイ事件は
スパイ事件は過去のものとなったように見える。
しかし、詩人の金時鐘(キムシジョン)が話すように、心の傷は消えない。
「スパイ」という言葉で、人々を脅し、若者の人生を弄ぶ「闇」は、私たちの社会の底流に今も潜んでいる。
(公式サイト ストーリー)
上映情報:https://x.gd/fTq3D
https://tinyurl.com/2yybqma4
東京 アップリンク吉祥寺 5/8(金)~5/14(木)終了
東京 ポレポレ東中野 10/3(土)~10/16(金)
イベント情報
10/4(日) 12:30の回上映後 舞台挨拶 西村秀樹(共同監督)
京都 京都シネマ 5/15(金)~5/21(木)終了
大阪 シネ・ヌーヴォ 5/16(土)~5/29(金)終了
兵庫 元町映画館 5/23(土)~5/29(金)終了
大阪 シネ・ヌーヴォX 5/30(土)~6/12(金)終了
熊本 せきれい館 8/22(土)終了
大阪 エル・おおさか 9/12(土)終了
愛知 シネマスコーレ 9/19(土)~9/25(金)終了
沖縄 桜坂劇場 10/10(土)~10/23(金)

