投稿者:土田修
⭐︎2026年度diplo café のお誘い
・日時:11月20日(金)午後6時15分開始(午後8時半終了予定)
・場所:なかのゼロ学習室B(JR中野駅南口から徒歩5分)
・タイトル:フランス若者の反乱と大統領選
・講師:鵜飼哲さん(フランス思想・文学、一橋大学名誉教授)
・コメンテーター:勝俣誠さん(経済学、明治学院大学名誉教授)
・主催:ル・モンド・ディプロマティーク日本語版の会
・資料代:500円
※ズームでの参加も可能です。希望者は日本語版HPからお申し込みください。
※閉会後、JR中野駅南口駅前のイタリアンで懇親会を開催します。参加費は3000円前後
の予定です。
この秋、フランスでは教育環境の改善や不公平是正を求める高校生による抗議運動が始
まりました。1968年の「パリ5月革命」以来といわれるこの運動には、連帯する大学生
や労組、「黄色いベスト運動」経験者らも加わり、全国規模の大きなmobilisationに拡
大しています。
軍事予算の増大に伴い、教育予算の縮小を続けてきたフランス政府は高校生らの要求に
応えることができず、「都市暴動」を宣言、一部で起きている略奪や破壊行為を理由に
、ゴム弾や手榴弾を使っての暴力的な弾圧に乗り出し、8000人以上が身柄を拘束され、
多数の負傷者を出しています。一部の都市では夜間外出禁止やデモ集会の禁止も発令さ
れましたが、運動は10月22日現在収束しそうにありません。
政府やメディアは、この運動を急進左派政党「不服従のフランス(LFI)」が政治的に
利用しているとし、破壊行為の責任をLFIに負わせようとしています。ところが、メデ
ィアパルト紙の調査報道(10月19日付)によって、LFIをスケープゴートにした権力に
よる政治的策動の疑いが明らかになりました。
それでも、日本の新聞・テレビは相変わらず一部デモ参加者の破壊行為を繰り返し垂れ
流し、高校生たちの要求や権力の策動についてきちんと報道しようとはしていません。
フランスでは来春、大統領選が行われます。世論調査では極右政党「国民連合(RN)」
候補者のマリーヌ・ルペン氏が支持率35%でトップを独走し、LFI候補者のジャン=リュ
ック・メランション氏が15〜18%で2位に付けています。5月2日に行われる決選投票でル
ペン氏とメランション氏の一騎打ちになる可能性が見えてきました。
LFIは10代、20代の若者の圧倒的な支持を集めています。このため、フランス政府やメ
ディアが今回の抗議運動における破壊行為を利用してメランション氏の追い落としを図
っているのではないかという疑いがあります。
一方、高校封鎖で始まった今回の抗議運動はイタリア、ベルギー、スペイン、ドイツな
ど欧州各国にも拡大しています。この運動が来春のフランス大統領選にどのような影響
を与えるのか?
さらには米国の「民主社会主義者(DSA)」運動や中間選挙、アジアや日本の若者の抗
議運動などにいかなる影響を与えるのか?
diplo caféではこうした視点やテーマに基づき、ル・モンド・ディプロマティーク紙
の記事も踏まえて、多様な議論や意見交換を交わしたいと思います。
チラシ
関連