ドキュメンタリー映画「済州(チェジュ)島 声たち」
言葉にすることはできなかった
88分 ドキュメンタリー
劇場公開日:2026年11月7日
長らく隠蔽されてきた国家権力による大虐殺「済州4・3」事件。
当時、女性たちが受けた性暴力の実態は、いまだ公式に記録されていない。
生き残った4人の女性と、その声に耳を傾ける研究者の歩みを追うドキュメンタリー
1947年3月1日から54年9月21日までの7年7か月にわたり、済州島の島民が “赤狩り” と称して弾圧され、推定2万5千人から3万人が命を落としたとされる「済州4・3」事件。
犠牲者の2割を占めた女性たちの被害は積極的に語られることはなく、その証言が可視化されるようになったのは2019年になってからだった。
本ドキュメンタリーは、献身的な4・3研究者の聞き取り作業に同行し、生き残った4人の女性たちの証言を軸に、長く闇に覆われてきた女性たちの苦難の道のりと、そこから浮かび上がる恐るべき2つの事件に迫る。
企画・プロデュースを務めたのは、韓国のテレビ局で数多くのドキュメンタリー番組に携わってきた、韓国を代表するドキュメンタリー作家、キム・オギョン。
20年以上前の取材で出会った4・3生存者の女性の言葉が心に残っていたキムは、済州4・3に関する資料や慰霊碑に記載された女性たちの名前が「男性の妻」「娘」としか記録されていないことを知って衝撃を受け、女性たちの物語を記録しようと企画した。
監督は、2026年全州国際映画祭企画部門の審査員も務めたベテランのドキュメンタリー監督、チ・ヘウォンが手がける。
ストーリー
済州島の南東に位置する表善面(ピョソンミョン)・兎山里(トサルリ)。
この村では毎年、旧暦11月18日に多くの法事が行われる。
1948年12月18日から19日、150人以上の若者たちが砂浜で銃殺された日だ。
唯一の生存者であるキム・ウンスンは、事件のことを決して語らずに生きてきた。
当時7歳だったキム・ヨンヨル。
父は木を伐採する作業に呼び出されたまま二度と帰ることはなかった。
17歳だったホン・スンゴンは、一緒に寝ていた祖母を殺され、自身も7か所刺されたものの生き延びた。
父母を失い、目の前で姉を殺害されたコ・ジョンジャは、16歳で一家の大黒柱となり、祖母や弟、妹の面倒を見てきた。
4・3生存者の聞き取りを長年続けてきたチョ・ジョンヒは、兎山(トサン)と咸徳(ハムドク)で起きた2つの事件をとおし、公式に記録されていない女性の被害に迫っていく。
原題:목소리들
監督:チ・へウォン
製作国:韓国
配給:ストロール
公式サイト:https://x.gd/4AScol
予告編:https://x.gd/GOYLS
◆第25回 全州国際映画祭 特別部門ドキュメンタリー賞 受賞
◆第21回 EBS国際ドキュメンタリー映画祭 審査員特別賞 観客賞 受賞
◆第15回 光州女性映画祭 出品
劇場情報
東京 ポレポレ東中野 2026年11月7日~

