イベント詳細


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ドキュメンタリー映画「中国山地 牛と人風土記」
牛は農家にとって宝物ですから
143分 ドキュメンタリー
2026年10月24日公開@ポレポレ東中野

監督:青原さとし
製作国:日本
配給:一般社団法人 コミュニティーパートナーズ 瑞穂文化研究会
公式サイト:https://ushitohito.jp/
予告編:https://x.gd/4i6Mk

 中国山地各地には、昭和三十年代まで「牛馬市」という競り市が開かれていました。
 特に邑南町(おおなんちょう)では出羽・亀谷、阿須那など古くから大規模な牛馬市が開かれ、昭和の最盛期には中国地方各地から出羽牛馬市に八千頭以上の牛馬が、博労(ばくろう)といわれる家畜商と一緒に集まり賑わっていました。
 その市では露天商や、サーカスなどの催しが出され、地元の農家や住民が牛馬宿を設えていた等という記憶が八十歳代以上の人に懐かしい思い出として残るだけとなっています。
 かつて牛は、農家の農耕作業の重労働を担ってくれる、なくてはならない家族の一員だったからです。
 中国山地における牛と人との関わりは古く、中世のタタラ製鉄、石見銀山、久喜銀山の物資運搬にまで遡ります。
 一方、こうした牛耕文化は中国山地各地に牛馬の安全祈願する祭りや「供養田植」「花田植」という民俗芸能をも生み出した原動力でもありました。
 島根県邑南町や広島県北広島町など中国山地一帯は過疎化が進み限界集落が増えています。
 それにともなって各地で伝承されてきた地域の生活文化や精神文化が急激に消滅しています。
 牛によってもたらされた豊かな生活文化のありようが見えにくくなった現在、風前の灯火となった伝承者の方々に向き合って映像記録をすることは緊急課題になっています。
 二〇二〇年、瑞穂文化研究会の会員であるコミュニティパートナーズ代表の日高久志は、記録映画作家・青原さとしに牛馬市の映像記録を相談しましました。
 青原は広島市に生まれ民族文化映像研究所に14年勤め、独立後も『土徳~焼け跡地に生かされて』(2003)『藝州かやぶき紀行』(2008)『タケヤネの里』(2012)など基層文化の記録映画作品を手掛けて来た監督です。
 中途コロナ渦で中断したもののクラウドファウンディングを実施。
 地元の邑南町や近隣近在、全国各地からの熱い支援に支えられ、取材先は邑南町各地はもちろん、広島県、岡山県、鳥取県へと広がり五年がかりで撮影を続行、八か月におよぶ編集により牛と人の壮大な生活史の記録となりました。

 監督・青原さとし

 この映画は島根県邑南町出羽と下亀谷から出発するロードムービーです。
 広島県各地、岡山県各地、鳥取県各地…、牛をめぐって中国山地を縦横無尽に越境します!
 牛馬市、博労さん、牛飼いのお百姓さん、牛とともに歌い踊る田植行事、牛を敬い尊ぶ信仰の地、何千年に及ぶ牛と人が織りなすいのちの一大絵巻物・2時間23分!篤とご覧ください。

■関野吉晴さん(武蔵野美大名誉教授・探検家・医師)
 この映画を見ていると、人と牛馬が一体になっていて、牛馬を家族のように思っている。
 そして感謝をしている。
 供養塚、供養田、地蔵、鼻ぐり塚の建立と護摩焚きなど、牛馬を供養する。
 神は人間を作り,人間のために他の生き物を作ったという、人間中心主義とは違う。
 「生きとし生きるものすべてが幸福になるように」と祈るチベット人、アイヌやアメリカインディアンの民話に見られるような、人間中心主義ではなく,動物と共に生きていく姿勢が見られる。
 側から見ていても、これからでは撮れなくなる映像、証言がたくさん出てくる。
 映画を見終わって、よくぞ大切な記録を残してくれたと、思わず拍手してしまった。

■釈徹宗さん(宗教学者/僧侶/武蔵野大学総長)
 ドキュメンタリー映画「牛と人風土記」で展開されるのは、ある種の異文化を目の当たりにする作品だとも言える。
 問屋、仲買、博労、追い子、仲介役(番相)、飼育業者、家畜商、牛糞による堆肥づくりまで含めて、牛と人との一大システムとなっているのだ。

■寺脇研さん(映画評論家/京都芸術大学客員教授)
 地方の人口減少、高齢化があげつらわれ、「消滅可能性自治体」なるおぞましい用語まで生まれる昨今だが、ひとつひとつの集落には、美しい自然とともに長いこと語り継がれた豊かな文化や歴史が秘められている。
 これを「消滅」させるなんて、とんでもない。
 この映画に登場する人々の味わい深い表情、含蓄ある言葉にも、何代も積み重ねられた文化と歴史が反映されているのだ。
 AIだなんだと新しいものに飛びつくのもいいけれど、何百年にもわたって醸成されてきた感覚や情趣を大切にする気持は、それと比較にならないほどの重みがある。
 これは、その重みが存分に詰まった貴重な作品だ。

劇場情報:https://x.gd/mUMFH
東京 ポレポレ東中野 2026/10/24(土)~10/30(金)
 https://x.gd/bwbmr

上映会:https://x.gd/mUMFH

第35回しまね映画祭
テーマ:環境・地域/会期 2026年10月4日(日)~12月12日(土)
「テーマ映画①」に選出され、島根県内7会場で上映されます。

島根県江津市
場 所:江津市総合市民センター
日 時:2026年10月24日(土) 9:30
連絡先:0855-52-2155

島根県安来市
場 所:安来市総合文化ホール アルテピア
日 時:2026年10月31日(土) 10:00
連絡先:0854-21-0101

島根県大田市
場 所:大田市民会館
日 時:2026年11月15日(日) 10:00
連絡先:0854-82-0938

島根県川本町
場 所:悠邑ふるさと会館
日 時:2026年11月22日(日) 9:30/14:00
連絡先:0855-72-0001
※青原さとし監督トークイベントあり

島根県奥出雲町
場 所:横田コミュニティセンター
日 時:2026年12月5日(土) 13:30
連絡先:0854-52-0949

主 催:しまね映画祭実行委員会
https://x.gd/fnaEn
問合せ:しまね映画祭実行委員会事務局(島根県民会館内)
0852-22-5502