
<東海林 智>
杉並区長選挙の結果が出た。朝から仕事が入っていたので、現場に行くことはかなわなかったが、岸本さとこさんが自民の大和田氏、元区長の田中氏などを圧倒した結果に。これはとびきりうれしい。岸本さんが候補として素晴らしいのは論を待たないが、その岸本さんを支え、共に進んだ杉並の市民運動の分厚さに敬意を覚えました。そして、ここに希望もあることを。
今回の選挙を注目したのは、大和田その他の候補らが、岸本さんの「対話の区政」をターゲットにしていた点。これは、地域の政治は対話などではなく、リーダーシップが問われるのだと、対話の区政では政策は進まないという姿勢を露骨に出してきたものだ。自民が区政の奪還を狙う際に、住民との対話を〝無駄なこと〟として、区政を(対話なしに)進める強引なやり口をアピールしたものだ。首相・高市を担ぎ衆院選に〝圧勝〟し、勝ったあとはやりたい放題という、その手法で区政をやると宣言したような勝負だった。これを許すかどうかは、高市政権下で、市民がどう生きるかにもつながってくる。もちろん、杉並区民にすべてを負わせる訳ではないが、この選挙の結果は重大な意味を持ってくる。実際、自民が杉並で〝千年王国〟を築くとか、いう提灯を掲げた何かの〝学者〟もいたぐらい。

結果、対話を否定し、強引なリーダーシップを訴えた者も含め3人が束になっても岸本さんにかなわなかった。市民は対話による区政をまっすぐ前に進めるリーダーを選んだのだ。ここに私たちの希望はある。分断された時代を修復するには、そして強大な権力に抗うには、声を出し対話をすることが大事なんだ。そんなことを改めて思わせてくれた結果。
今回の選挙は、SNSを舞台にした攻防、国会議員の権力をかさにきた露骨な攻撃、中傷、デマ……とやまほど論点があると思う。そのあたりは実際に運動に関わった人々が発信するだろうから触れないが、市民の声を聞かない強引な政治なんて求めないという意志が明確に示されたことに感謝したい。杉並のみなさん、おめでとうございます。そしてありがとうございます。希望のありかを見せてくれて。
6⽉29⽇ 午後0時25分現在 開票率100%
得票順 当落 候補者氏名 得票数 得票率(%)
1 当選 岸本 さとこ 106,487 52.74
2 大和田 伸 46,250 22.91
3 田中 良 33,259 16.47
4 増田 よしひこ 15,877 7.86
*写真提供=永田浩三さん

