
ブッククラブ読書会は6月27日(土)午後2時からオンラインで開かれました。
参加者は12人。今回はリアル参加を主体にしようと企画しましたが、当日二つの台風の予報が流れたために、急遽オンライン主体に切り替えました。
テキストは『ルポ 過労シニア〜「高齢労働者」はなぜ激増したのか』(若月澪子)です。
参加者はそれぞれの現状と照らし合わせながら、「身につまされる」「自分の身の回りにある状態」などの感想が語られました。この本では事例が少ないが、農業、漁業では働かざるを得ない状態が以前からあります。また高齢者の置かれた状態には相当な地域差が出てきていて、それも視野に入れるべきだと思う。またシルバー人材センターでの体験として、最初の2−3日は無給で、労働契約ではなく委託だからと説明された。怪我や病気は労災の対象外になってしまう。この本についてはインタビュー対象者の人となりが丁寧に書き込まれていて、ともすれば類型化されがちなところがよく捉えられている。反面、視野が狭くなりがちなのが欠点とも言え、登場人物自身が社会的な視点を持てないことを著者も一緒になって見逃してしまうようなところが見受けられます。しかし現代の貧困のあらわれが具体的にわかり、討論は活発に進められました。(志真秀弘)
*次回は8月29日(土曜)2時開会で、テキストは『人新世の「黙示録」』(斎藤幸平、集英社コモン、1700円)です。

