イベント詳細

  • 日付:
  • カテゴリ:

投稿者:小島保雄

7月12日 『資本論』を読む会(世田谷)のご案内

◆英語版の翻訳『資本論』(当会主宰の宮崎氏訳)をテキストにした輪読会です(もち
ろん各出版社刊の邦訳と読み比べています)。
 第一篇「商品と貨幣」第一章「商品」第4節「商品の物神崇拝とそれに係る秘密」=
宮崎氏訳(全集版は「商品の呪物的性格とその秘密」)のところを時間をかけ検討して
います。
 この間、参加者の多くの方から「商品の物神崇拝」の理解は難しい、との意見が出さ
れました。ある意味「商品についての難しさ」と同義かも知れません。これについてエ
ンゲルスは次のように述べています。「商品についてのむずかしさは、資本主義的生産
様式の全ての範疇と同じように、それが人間関係を物的外皮のもとで表示するという点
にある。生産者たちは彼らの生産物を相互に商品として関連させ合うことによって、彼
らのさまざまな労働を相互に一般的人間労働として関連させあう。ーこのように物の媒
介によらずには 彼らはこの関連を完成することができない。つまり、人間の関係が物
の関係として現れるのである」(「『資本論』綱要」=全集16 P343)と。この間、何
度も確認してきたように「人と人との関係が物と物との関係として現象する」とはこの
ようなこのようなことなのかも知れません。(俗に言えば「ヒトの価値は”どれくらい
稼げるか”で決まる、とか「問題は金で解決」!?)
 本節では、そうしたブルジョア社会の現実の現れ方(見方)が如何に歪んでいるかの
例証として「ロビンソン・クルーソーの孤独な生産と労働」、「中世ヨーロッパの人的
従属関係」「自分たちの必要を満たすための生産、家父長的な家族共同社会」、そして
「生産手段の共有化により、たくさんの個人的労働力を意識して一つの社会的労働力と
して支出する自由な人々の結合体」の四つが考察され、生産関係のうえに形造られる社
会の歴史的特徴が示されています。この箇所の「自由な人々の結合体」の記述は、資本
主義が高度に発展しつつも、行き詰まり、その「終焉」が叫ばれている現代資本主義の
矛盾の克服の道標を示唆しているとも言えます。なお「ロビンソン・クルーソー」の箇
所の結論部分が「価値を決める本質的なものの全てが揃ったわけではない」との記述は
、既刊の翻訳(岩波、大月、新日本出版)と比べても真逆であるとの指摘があり、保留
状態になりました。

◆当読者会では、『資本論』を読み、参加者それぞれが思い思いの見解で意見交換して
います(多々脱線あり)。激動する世界情勢に関して、様々な意見が出されています。
アメリカ・イスラエル、ロシアに代表される卑劣で野蛮な帝国主義、覇権主義に反対の
声は多く出されています。
 当会には資本主義の批判者はもとより、賛成の方も参加なさっています。テキスト(
英語版宮崎氏訳)は英文、和文とも用意してあります。手ぶらでご参加ください。共に
学び語り合いましょう。また、メーリングリストへの登録により、Zoom の参加も可能
です。

          記
◆日時
第209回  2026年 7月 12日(日) 午後6時半より9時まで。

◆テーマ
 第一篇「商品と貨幣」第一章「商品」の第4節「商品の物神崇拝とそれに係る秘密」
を引き続き検討します。時間が許せば「第二章 交換過程」に入ります。
 ★会場は 『世田谷区立男女共同参画センター・ラプラス』(世田谷区太子堂1-1
2-40グレート王寿ビル3~5F)
  東急田園都市線 三軒茶屋駅下車 昭和女子大正門右横。
  会費・入会金は無料ですが、1~200円以下でのカンパをお願いしています
  第210回(7/26)、第211回(8/23)、第212回(9/12)と続き
ます。

◆連絡先
 資本論を読む会(代表 宮崎恭一) kyo-miya@k08.itscom.net 03-3720-1621(宮崎)
 メーリングリストの会員も募集中です。