報告:愛知連帯ユニオン

 10月5日大阪高裁で関生京都事件の控訴審判決があり、高裁は検察の控訴を全部棄却、湯川委員長と前委員長の計8件の事件について無罪を言い渡しました。初審で湯川委員長に懲役10年が求刑されていた事件です。

 この日10時前から裁判所前に仲間が結集、反弾圧大阪実行委代表の全港湾大阪支部・小林前委員長が「今日は勝利を分かち合いたいが、こんな弾圧が行われたことに腹が立つ思いと半々だ」と述べ、細野関生支部書記長も「元々、無実。今日は勝利して検察・警察の責任を明らかにしたい」と続けました。

 10時25分の傍聴抽選には、75名の席に対して210名の支援が駆けつけました。日頃は様々な社会運動を担っている関西と東海の仲間です。傍聴の列は裁判所から溢れ出し、歩道まで続きました。

 検察の控訴棄却、無罪を宣言した裁判官は、検察の控訴理由・原審への抗弁を一つずつ列挙、すべてについて一審無罪判決の判断を否定する理由にならないことを詳細に説明しました。

 ベストライナー事件では、解決金の提案が京都生コン協組から関生支部側に行われたことは明らかであり、「脅迫」の事実がないこと、また、ストの態様も穏健で、以前のストを理由にこれを脅迫に伴う実行行為とすることはできないとの一審の判断は間違っていないとしました。

 近畿生コン事件は、京都協組と関生支部が協力して廃業業者のプラントをアウトサイダーに渡らないようにした取り組みです。争議ですらありません。高裁も一審判決を支持し、湯川委員長の発言は穏当で、組合による実行力の行使もなかったとしました。

 村田建材第一事件は保育園通園のための就労証明書の発行を求めたことが脅迫とされた事件の共謀が問われたものですが、交渉の現場で経営者が体調不良を訴えたことに仮病を疑ったことで生起した事件であり、共謀が認められる余地はありませんでした。

 村田建材第二事件は廃業に伴い洛南協組がプラントの解体とミキサー車の譲渡を求めたことを関生支部の指示だとするもので、裁判所もこのような荒唐無稽な検察の主張を認めなかったのです。

 このように湯川委員長に懲役10年が求刑された京都事件は、労働組合法の刑事免責の成否を問うまでもなく、そもそも「事件」とする実態がない冤罪だったのです。

 判決後の報告集会で三輪弁護士は、「今日の裁判は検察の主張を詳細に反論して出されており、上告は恐れないが、湯川さんたちには一刻も早く無罪を確定してあげたい」と発言しました。

 続いて湯川委員長が発言、「今日は無罪と思っていたが、有罪になったら組織体制を立て直さなければならないとも考えていたので、この結果は良かった。しかし、弾圧では組合員が無罪と有罪に分かれたので喜べない。無罪が出たからといって弾圧で受けたマイナスが消えたわけではない。弾圧から時が止まっている。マスコミも当初は労組を「反社」だとした。社会を支えているのは国籍によらずこの国で働く労働者とその家族だ。警察の暴力団対策課と大阪広域ン協組が関与して弾圧が作られたことを許さない。関生支部は自分の力で組織を回復させることで、多くの支援を頂いた仲間に応えていく」と決意を語りました。

 発言は続き、5人で登場した韓国の建設労組の仲間が「日本での弾圧後、韓国でも建労への大弾圧があった。一緒に弾圧を乗り越えようとたたかい、シンポジウムの共同開催なども行った」と発言、朝鮮総連大阪の仲間からは「在日同胞の権利を守ろうとする朝鮮総連を安倍政権は弾圧、同じように労働者の権利を守ろうとする関生支部を弾圧した。この9年間、何度も議論し、共に闘ってきた」と報告がありました。

 最後に国会で関生弾圧を3度に渡って追求した大椿ゆうこ元国会議員は、この無罪判決をもって明日から東京で検察・警察や国会議員に対して弾圧の責任を問うていくと発言がありました。

「関西生コン事件」判決、警察庁前ハンスト行動

投稿者:小谷野 10 月6~8日警察庁前ハンスト行動への参加・支援要請 10 月5日(月)11:00 から「京都事件」の控訴審判決が大阪高裁で出されます。 昨年2月一審京都…