
10月9日、「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」(沖西ネット)は、3時間にわたって参院講堂で政府交渉を行った。「沖西ネット」の要求は急ピッチで進む「戦争体制づくりをやめてほしい」ということ。交渉では、大軍拡・防衛予算の増額や、南西諸島・本土へのミサイル配備、特定利用空港・港湾の指定、住民避難計画など多岐にわたった。政府側は、防衛省を中心に外務省・国交省・内閣官房の担当役人が出席した。

沖西ネット側の具体的質問に対して、アイマイで無責任な「官僚答弁」の繰り返しがめだった。住民説明会の開催は争点のひとつである。「ミサイル配備で実際に影響を受けるのは基地周辺の住民。住民説明会は必ず開いてほしい」と強く市民側は迫ったが、防衛省官僚は「住民の声は自治体長を通じて聞いている。住民説明会は考えていない」という答え。「おかしいぞ!それくらいやれ」と声が上がった。政府は住民に直接説明をせずに、自治体に圧力をかけてミサイル配備を強行する姿勢なのだ。

政府交渉後の記者会見で、「沖西ネット」共同代表の具志堅隆松さん(写真上)はこう語った。
「二度と戦争に巻き込まれたくない。そのために私たちは政府に対して声を上げなくてはいけない。前回の戦争の時はそれができなかった。しかし今回はちがう。我々国民は主権者なのです。その根拠は憲法です。その憲法によって私たちは立ち上がって、声を上げています。ですから今回の交渉で成果があったとかなかったという以上に、私たちはこれからもずっと声を上げ続けて、国に戦争をさせないというブレーキ役をしなくてはいけません。あるいはハンドル役となって平和の方向に切り換えることです。沖西ネットは、そういう役割を果たしていきたいと思っています」
参院講堂には各地で反戦運動を取り組む150人近くの人びとが集まった。そして翌10月10日には星陵会館で「全国連帯交流集会」が開かれ270人が参加した。去年2月に発足した「沖西ネット」は参加団体がどんどん増えて、全国41団体にまで広がっている。沖西ネットのスローガンは「知り、つながり、戦争を止める!」だ。高市政権のもとで進む軍事化・戦争準備の動きに待ったをかけるのは、この市民・民衆の共同の力にかかっているだろう。(M)
●沖西ネットのホームページ/政府交渉・全国交流集会の全記録動画は以下から。

