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タイ政府は、ミャンマーでの見せかけの選挙後の体制を受け入れる動きを見せています。
タイとミャンマーは、長年、国境地帯に麻薬の密輸問題を抱え、近年ではミャンマー側に増加する特殊詐欺拠点についても世界から注目を集めています。
2021年のミャンマー軍によるクーデター以降、国境地帯での戦闘の激化で避難民が増加し、クーデターで破綻寸前の経済状況により合法・非合法の大量の労働者の流入も起きるなど、問題はさらに複雑化しています。
さらにここ数年、ミャンマー側にあるレアアースや金の採掘場から排出される重金属が、タイの河川を汚染していたことも発覚しています。
タイ政府は、状況を打開するためとして、2021年のクーデターを主導し、見せかけの選挙を経て「大統領」に就任したミンアウンフライン前軍総司令官を8月にタイへ公式に招待しました。
このようなタイ政府の対応は、11月に予定されているASEANサミットにおいて、ミャンマー軍政の会議への正式参加の道を開くのではないかと、民主化を求める市民社会から懸念されています。
また、ASEAN構成国のタイ政府のこの決定は、今後の日本政府の対ミャンマー政策にも影響する可能性が高いものです。
一方、今回の訪問にはタイの市民から多くの批判が寄せられています。
日本ではあまり語られていませんが、ミャンマーのクーデターにより、タイの市民もさまざまな影響を受けているのです。
本ウェビナーでは、タイ政府の決断の背景、タイ側の市民が抱える問題、今回の訪問への懸念についてタイの2名のスピーカーの報告を受け、ミャンマーの問題が一国にとどまらないことに理解を深め、今後の取り組みについて考えます。
【ウェビナー】ミャンマー情勢~軍政容認に抗うタイ市民社会
日 時:2026年9月19日(土)13:30-15:00
形 式:オンラインZoomシステム使用(要申込)
言 語:日本語・英語(同時通訳付)
スピーカー:
ナルモン・タプチュムポン氏(タイ・チュラロンコン大学准教授)
ピヤンポーン・ディテート氏(リバー・アンド・ライツ事務局長)
主催:
メコン・ウォッチ
庭野平和財団助成事業
問合せ:メコン・ウォッチ
contact@mekongwatch.org
ナルモン・タプチュムポン氏
タイ・チュラロンコン大学政治学部政治学准教授、チュラロンコン大学アジア研究所「移民・開発研究卓越センター(Center of Excellence on Migration and Development)」上級研究員。
同大学アジア研究所運営委員会委員。
長年にわたり、難民・移民の「人間の安全保障」、強制移住、人身取引、さらに移民研究における市民社会および非国家アクターの動向について研究してきた。
また、さまざまな市民社会団体の活動にも協力している。
本セッションでは、タイ政府による今回のミンアウンフライン招聘とその外交的意味合い、そしてタイ社会への影響について概説する。
ピヤンポーン・ディテート氏
リバー・アンド・ライツ事務局長。
長年、メコン河、サルウィン(タンルウィン)河流域での河川開発に由来する問題の調査、政策提言に取り組んできた活動家。
近年は、鉱山由来と見られる河川の汚染問題についても幅広く提言活動を行っている。
彼女は、チェンライ県の住民として汚染の被害者でもある。
本セッションでは、ミャンマー情勢のタイ市民への影響、今回のタイ政府の対応について、市民から見た問題点について報告する。

