9月19日、小雨のなか「11年間の闘いを力に! 主権者は私たち! 9.19国会正門前大行動」が開かれた。正門前歩道だけでなく、休日で開放されている公園にも参加者は広がり、15000人(主催者発表)が集まった。この日は「集団的自衛権の行使容認・違憲の安保法制」が成立した日(2015年9月19日)から11年目にあたる日。11年間欠かさず「19日行動」で「戦争反対」の声を上げてきたが、改めてその意義を確認し、広げる集いになった。この日は全国330か所でも一斉行動が取り組まれた。

 今回も老若男女のさまざまな人びと、そして多彩のプラカードが目立った。どれも高市政権を鋭く批判するものだった。若い女性が手にしたプラカード(写真左)には「もうめちゃくちゃ独裁反対」と大きく書かれた文字があり、その周りに「憲法改悪、虚偽答弁、サナエトークン、男尊女卑、監視に盗聴、皇室乗っ取り」など22個の吹きだしが付いている。高市首相がこの間やったことの多さと酷さがよくわかる。「早く高市をやめさせたい」が、正門前に集まったみんなの思いだった。だから「高市政権いますぐ退陣!」「戦争したがる首相はいらない!」のコールにはとくに力がはいる。

 集会では、主催者あいさつ、立憲野党国会議員の挨拶、市民連合中野晃一さんのスピーチに続いて、4人の市民からの発言があった。その一人「PTSDの日本兵家族会・寄り添う市民の会」代表の黒井秋夫さんのスピーチは生々しかった。(下段の動画に収録)
 「私たちは戦争PTSDにされた日本兵の子ども・孫でつくっている会です。当該も家族も、家庭内暴力・アルコール中毒・自殺などに苦しめられました。戦争が終わって81年経っていますが、いまだに問題の終わりが見えません。戦争PTSDの当事者は1500万人、アジアには数千万人いると言われていますが、政府は調査に一切応じていません。安保三文書改定の話がありますが、戦争への道は許されない。戦争を二度としてはなりません。一人のPTSD自衛官をつくってはなりません。戦場に送ってはなりません。私たちは『戦争はしません 白旗を掲げましょう 話し合い和解しましょう』の白旗を掲げています。二度と絶対に戦争しない世界をアジアの人たちとともにつくっていきましょう」と熱く訴えると、大きな拍手が起きた。

 折からアメリカのベトナム侵略戦争で起きたPTSDをテーマにしたドキュメンタリー映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』が公開され、反響を呼んでいる。この日の正門前集会でも何人もの人が映画ポスターを掲げて「みんな、この映画をみよう!」と呼びかけていた。私も同感だ。キナ臭い時代に挑戦するかのようにつくられた『ネルソン』の映画、この映画を広げることは、今後の反戦運動の大きな力になると思う。(M)