

*写真=「こばと通信」ライブ配信より
報告1:法が成立してもたくさんの人が集まった/根津公子
8月17日の「国旗損壊罪を廃止しよう!17日行動」(19:30~20:30)について報告します。19時、首相官邸前に着くと10人もの方が来ておられた。官邸前に歩道を他団体が使う前に陣取っておこうと考えた人たちだった。そんなこと、考えもしなかった私。まず、それに感激した。19時半、行動を始める時点で参加者は50人を超えており、終了時点では63名になっていた。法が成立してしまってもなお、これだけの方が集まってくださったことに感激した。
まずは伏見さんの挨拶。その中で、国旗損壊罪法の違憲性を裁判で争おう。三権分立のはずの司法がどういう判決を下すのか見極めようではないか。皆さんにはぜひ原告になっていただきたい。同法の違憲・不当性の声明を出した憲法学者や刑法学者にも原告になってもらうよう働きかけ、徹底的に闘い続けようと訴えた。大口昭彦弁護士、長谷川直彦弁護士、一瀬敬一郎弁護士が裁判を担当してくださることになり、お三方も今夜、参加してくださった。9月の17日行動では具体的に裁判運動の方針を提起し、原告の募集を始める、と。皆さん、心づもりをしておいてください。
参加者の発言となり、私も発言させてもらった。15日に行われた反靖国デモで、「✖」をつけた「日の丸」を持った人が何人もいたことをネットで知り、萎縮をしない人がいることに希望を持った。私は「日の丸」中央部に「✖」を書き、上部に「『日の丸』はアジア侵略」と書いて持参した。この路上で公然と「の旗」を書き込もうとマジックを持ってきたけれど、反靖国デモでの「✖」行動に感激し連帯したいと思い、路上での書き込みは、今夜は止める。様子を見ながら、逮捕されないで済むだろうギリギリの線を探っていくつもり、と言った。
帰宅して、反靖国デモに参加した伏見さんの報告、とりわけ東海林さんのFacebook報告を読んで驚愕した。右翼連中は、国旗損壊罪の法成立を得てすぐに、猛烈な「非国民」たたきを始めたのだ。クニに守られているからのこの暴走。あらためて、私たちは声を挙げ続けなければ、と思う。
以下は伏見さんからの報告(東海林さんのFacebookの紹介を含め)です。
「国旗等損壊罪」反対連絡会の伏見です。8月15日の反靖国デモに参加してきました。デモ出発前の集会で発言させてもらいました。私は「国旗損壊罪」は刑罰をもって政権批判を封じる悪法であると発言。犯罪となるには、以下の3要件が必要で一つでも欠けると犯罪にならないと説明しました。
①「国旗」及び「国旗」と社会的に認められる有体物を
②公然と
③著しく不快又は嫌悪の情をもよぅさせる方法で損壊すること
あらかじめ「日の丸」に「著しく不快又は嫌悪の情」と書いたものを提示してデモにも掲げて行進しました。事前に家で書いてきたので、②の公然とに該当しません。他にも「日の丸」に×の旗を持ってきた方もいましたが、誰も逮捕されませんでした。
しかし、デモは右翼による攻撃が、例年以上に酷かったように感じました。警察は、デモ隊に対してアタックしてくる右翼を止めはしますが逮捕せず野放しです。なので何度でもアタックしてきます、我々が手を出そうものなら即逮捕です。右翼の威嚇や脅しを、警察は許容していると感じます。「国旗損壊罪」と高市首相の姿勢が、右翼を勢いづかせていると感じました。
以下、東海林(とうかいりん)さん毎日新聞記者のFacebookを紹介します。
靖国周辺を支配している雰囲気は、異論や反論を許さないという空気。象徴的なのぼりがあった。「不敬言動徹底粉砕 靖国神社断固防衛」と書かれていた。神社の入り口に陣取って〝見張って〟いる。〝不測〟の事態に備え警察官もたくさんいるので、〝自警団〟なんだろ。神社の入り口の所で1人の男性が、旗を広げると、飛んでいった。詳しくは確認できなかったので、見た目だが、旗は旭日旗(か日の丸)に「バツ印」を付けたもの。10数人の男が次々と飛びかかり、間に入った警官と共にラグビーのモール状態。「国旗損壊だ」「犯罪者だ」「○○人」だと叫びながら、殴りかかる。持っていた喪章をつけた日の丸を振りかざす者もいた。その様子を見ていた白いTシャツを着た小学生(3~4年生)の男児が「○○人」「やっちゃえ」と手を叩いて声を出した。その瞬間がスローモーションで焼き付いた。何ともおそろしく、やりきれない思いになった。その場面は〝私刑〟にしか見えない。もちろん、あの法が私刑を許しているわけではない。けれど、暴力に正当性を与えてしまったように思えた。表現が萎縮するとの危惧は決して大げさではない。もう、このような雰囲気が生まれているのだ。
なお、8月17日に行なった「国旗損壊罪を笑い飛ばせ! 委縮なんかしないぞ! 官邸前アクション」の動画がこちらから観られます。↓www.youtube.com/@KobatoTimes
次回17日行動は、9月17日(木)19:30~ 首相官邸前です。
報告2:官邸前は怒りのエネルギーが充満していた/那須研一



「もう黙ってはいられない」「このままでは高市政権に殺される」。8/17(月)、19時半。官邸前には怒りのエネルギーが充満していた。「国旗等損壊罪」反対連絡会が「7/17の損壊罪成立を許さず、毎月17日に悪法廃止の声を上げよう」と呼びかけ、64人が官邸前に結集。
第1回「17日行動」となるこの日は「成立阻止」の運動に奮闘してきた仲間たちに加えて、初めての顔ぶれが目立った。高市政権のあまりのひどさ、そして「国旗損壊罪」の悪辣さが、多くの人の目前で明白になっていることの表れである。
低賃金・物価高で生活が困窮する労働者・市民からの収奪を強める一方で、軍拡と思想統制に狂奔する高市政権。小泉防衛相は15日に靖国参拝、首相・高市は「玉串料奉納」と「遥拝」(!?)。戦争へ前のめりの姿勢をむき出しにしている。デタラメな「皇室典範改正」を強行した勢力は「2600年間脈々と続く男系皇統を断絶させるな」と、デマゴギーを振りまき、天皇制軍国主義の復活を目論む。「国旗損壊罪」もその一環であることは隠しようもない。
参加者のスピーチ。「敗戦時に廃絶すべきであった天皇制が今、最も醜悪な形で表れている。『戦後81年』の腐敗・堕落、その間に溜めこんだ膿を体現しているのが高市」「生活困窮者が、劣悪な住環境の『無低』(無料定額宿泊所)に追いやられ、生存が脅かされている。何が国旗掲揚罪か!?労働者人民の怒りの力で高市政権を打倒するぞ!」…ラジカル(根源的)な発言が続く。
集会の最後。参加者1人1人が満身の怒りをこめたコールの大合唱は、文字通り、永田町に地響きを起こし、官邸の窓ガラスを震撼させた。
侵略の旗 押しつけやめろ
天皇の旗 敬意は持たない
差別の旗を掲げるな
加害の歴史に真摯に向き合え
歴史の忘却許さない
国旗損壊罪絶対反対
損壊罪は今すぐ廃止
ファシズム反対
戦争反対
ファシスト高市今すぐやめろ
戦争反対 命を守ろう
戦争反対 未来を守ろう
どんな悪法が通ろうと、萎縮なんかするものか。私たちはますます大きな声を上げて、損壊罪を廃止に追い込む。そして、ファシスト政権を打倒する。


