
志真秀弘です。8月29日(土)、第60回ブッククラブ読書会が開かれました。取り上げた本は『人新世の「黙示録」』(斎藤幸平著、集英社)。参加者は9人(リアル3人、オンライン6人)でした。
当日はまず森健一(岡山在住)さんの問題提起から始まりました。著者斎藤幸平は現状を「テクノ資本主義」の時代とよんで『「レント資本」の跋扈するデジタル空間であり、GAFAMを中心としたデジタル・プラットフォーマーによる新しい収奪体制」と特徴づけ、そこから脱するために「計画経済」を提起しています。中央集権的でない「計画経済」は、しかし果たして可能かが議論されました。
「暗黒社会主義」という名辞は未来社会を構想する上で、馴染むだろうか? 「地域共同体」を広げる方向に可能性を見たいとの意見が出ました。歴史をたどりコミューン、あるいはソヴェトなどを再検討する共同体(アソシエーション)論が改めて重要になるのではないかとの指摘もありました。いわゆるAI万能的な議論に関係して〈データセンター〉建設ブームが見られるが、その危険性も問われる必要が言われました。議論は多岐にわたり活発に行われました。

