瀬戸大作

スリランカ国籍のナヴィーンさんの強制送還が、多くの皆様の迅速な働きかけにより回避されました。まずは一刻も早い体調の回復を心から祈ります。パートナーのなおみさん(写真左)は「うちに戻れる。大変うれしい。ただ、本人の体調がすごく悪くて収容に耐えられないほどだったのに、2日間だけの収容に何の意味があったのか」と語りました。ナヴィーンさんの病名や血圧数値、入管施設内での薬や栄養剤の処方の仕方含め問題が大きく、あと数日収容されたり送還されたらいのちを奪う結果になったかもしれません。自主帰国の希望を6月17日の前回出頭日に伝え、その際に対応した職員から自主帰国に必要な書類を渡され丁寧な説明を受けていたのに7月14日の面接で応対した入管職員はナヴィーンさんに対し、「ああ、そうなんですか。帰ることも考えているんですね」と、自主出国の話は初めて聞いたという反応を示し、現場の裁量で突然収容された」という、入管内部の乱雑な運用の犠牲となったのです。

私は7月14日の突然の収容蒔に入管でナヴィーンさんに同行していました。翌日に強制送還されるかもしれない。すぐラサール石井議員など国会議員に連絡、短時間ですが今回の問題点を整理、1時間で7名の国会議員連名の要請書を持ってラサール石井議員が入管に来て私と一緒に入管総務課長に申し入れをおこないました。同時間になおみさんと反貧困ネットワーク職員の原さんが収容されているナヴィーンさんに面会と収容解除を求める手続き、夜には国会内で緊急報告、翌日から多くの支援者が面会行動、学生チームも議員会館周りで個別に国会議員に協力要請を続けました。まさに総力戦だったのです、私は日本人の駆けつけ支援や強制執行の立ち会いや福祉事務所同行も重なりしんどい時間が続きましたが皆さんの総力戦が短時間でおこなわれ夕方に収容から解放されるとの情報がはいり夜の報告集会にナオミさんを迎える事ができました。

今回の入管交渉でも「個別案件には回答できない」との対応に終始しました。多くの国会議員からも「個別案件に対応できない」と言われました。本当にそうでしょうか。生存権を否定され入管から酷い弾圧を受けいのちを奪われる可能性がある個別案件ばかりです。個別案件をひとつひとつ対応して弾圧を止めることが必要でその事をやらない限り状況は変わらない。「共助」だけでは何も変わらないのです。

とりあえずナヴィーンさんはナオミさんの元に、そして私たち仲間の元に帰ってきます。またスリランカカレーを食べれるね。また楽しい時間も共に作れるね。共に生きていこう。(瀬戸大作さんのFBより)