那須研一 「国旗損壊罪」反対連絡会

 稀代の悪法=日の丸損壊処罰法の「成立」が強行された7.17を忘れない、17日行動。8.17に続き2回目。このかん、反対連絡会では様々な議論が交わされた。「損壊行為で事情聴取を受けた人の支援をどうするか?」「訴訟=裁判闘争で闘おう」「勝算のない訴訟を起こすことに意義はあるのか?」…

 連絡会では今、廃止のための具体的な方法として、裁判を闘いの主軸として運動を進めていく方向である。ただ、連絡会は党派ではないので、個人としての力点の置き方には差異がある。そして、会としても、法廷に特化するのではなく、17日行動をはじめとした大衆的抗議行動を継続・拡大していく。

 9.17(木)、退勤後。損壊罪への関心は薄れて、それ程人は集まらないのでは…と危惧しながら官邸前に向かうと、照明の中に群衆。交差点付近に「クソ動画に72億円」の大看板と「高市ヤメロ」の大旗。毎週?反高市のコールを上げているグループらしい。その近くで顕正会の集団が大声で新聞配り。妨害か!?

 しかし、その何倍もの人たちが、手に手に「✖️日の丸」や「天皇制打倒」「反差別 不服従 非戦」の文字で「損壊」した「国旗」を広げ、官邸に対峙する。横に切断された日の丸も翻る。

 ライトアップされた事務局長・伏見さんも紅潮。「法案反対闘争は法律が成立してしまったらそこで終わってしまうのが通例です。でも、損壊罪反対は、2か月たった今、これだけの人。この闘いはこれからも続く。そのことを確信しています。損壊罪は絶対に廃止しなければならない。そのために訴訟にも取り組みます!」

 コール先導役は私。「コールの前に、子どもの貧困の話をさせてください。この夏休み期間、ひとり親世帯の小学生の4割が、1日2食以下で過ごしたといいます。学校の給食がなくなり、お昼を食べずに我慢。ご飯が食べられないのは子どもの自己責任ですか?政治の貧困ではないですか?そんな子どもたちに、日の丸に敬礼しろ、国家に敬意を持て、と言うんでしょうか?」。ナンセンス!の声が上がる。

 「損壊罪は今すぐ廃止!」「旗より人権 武器より食糧!」「子どもに三食食べさせろ!」「ファシスト高市 今すぐやめろ!」…70人が満身の怒りをコールにこめる。加えて、「72億」の大看板の人が高性能音響セットを貸してくれたので、文字通り、割れんばかりの大合唱。顕正会、寂(せき)として声なし。

 フリートークでは、初参加の人の発言が続く。仙台から来た女性2人。「元教員です。根津さんの闘いに励まされて運動を続けています」「皇室典範改正、国旗損壊処罰法が通った。これは、天皇制のもとに労働者・市民を黙らせる、というたくらみです」。不敬罪の復活を目論む動きに警鐘を鳴らす男性。「閣僚侮辱罪まで出てくるのではないか」。

 若い女性が自作の詩を朗読…「私は総理大臣がほしい。病室の恋人に、『家族ではないから』と
面会できなかった総理大臣がいい。身内にがん患者がいる人がいい。大きな自然災害にあって、避難所の段ボールの上で雑魚寝したことがある人…」。皆、しん、として聞き入る。

 元教員の男性の「ドイツもフランスも、国旗が憲法の理念を表象しているが、日の丸は違う」という発言を受けて、伏見さんが理想を語る。「国境って誰が決めたんでしょう?国旗って誰が決めたんだろう?私たちではない。本当は国なんてない方がいい。そういう理想を忘れたら、社会は良くならない」。同感!

 ジョニー・Hさんのギター弾き語り。この日は城山三郎の詩をメロディに乗せる。「旗振るな 旗振らすな 旗伏せよ 旗たため」「ひとみなひとり ひとりには ひとつの命…生きるには 旗要らず」…「国旗」はもちろん、「運動の旗」も「正義の旗」もいらない、というラジカルな詩。そう、1人1人のかけがえのなさは旗に束ねられるものではない。

 次回の17日行動は、10.17(土)15時半、官邸前。ファシズムと戦争を許さない!高市やめろ!の声をさらに強く、大きくしていこう。