根津公子の都教委傍聴記(2026年9月17日)

「定例会」であるにもかかわらず、今日も第2・第4木曜日ではない第3木曜日の開催。どう考えても来週の開催で不都合はないはずの議題。教育委員5人中2人はZOOM参加。このお二人も定例会の週ではないから東京を離れていたのではなかろうか。
今日の公開議題は、来年度の高校入試関係2件と 「高校生いじめ防止協議会について」の報告。非公開議題は、「令和7年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」についてと懲戒処分について。
■高校生いじめ防止協議会について 都教委のやった感高めるか?
都教委が高校生委員を募り、その高校生がいじめ防止について協議し都教委に施策を提言するこの企画は今年で4年目。昨年度の高校生委員11名が8月4日に協議してきたこと及び提言を報告したとのことだった。
協議してきたことは2つ。①自分の言動を客観視し言語化することで、自分の言動や気持ちを振り返る機会をつくる。そのためには日記や振り返りシートを活用するのがよい。②いじめの定義を周知して、誰もが共通認識を持つために『いじめ総合対策≪子供版≫』(都教委作成)を活用する。授業や話し合いを通していじめを自分事として考える活動を取り入れる。
これを踏まえて提言したことは、次の3点。
ア)自分たち(小中高生)がすべきこととして、「『いじめ総合対策≪子供版≫』」の活用と「いじめの定義を知り、自分事として考えるとともに、互いに話し合う機会を持つ」
イ)学校として行ってほしいことは、「『いじめ総合対策≪子供版≫』やいじめの定義について学ぶ機会を定期的に設けてほしい」「いじめの定義をわかりやすく周知してほしい」
ウ)社会にお願いしたいことは、「SNSや広報を通して、いじめの定義を広く周知してほしい」「社会全体でいじめを見過ごさず、正しい理解のもとで行動する意識を広めてほしい」。
高校生委員たちは7月15日に都立白鷗高等学校・附属中学校の全校生徒にオンライン授業を30分ほど行なったという。
この報告に教育委員の一人は、「中高生は知・徳・体がアンバランスの時期だから、問題行動(いじめ)も起きる」(趣旨)と発言した。「いやいや、知・徳・体が成熟した立派な地位にある大人がいじめや不正を五万としている現実を見ろよ」と私は言いたかった。子どもは良くも悪くも大人社会から学ぶものだ。子どものいじめをなくすには、大人社会のいじめ・差別をなくすこと。そして、学校では人権教育をすることだと思う。でも、教員たちが校長を介して都教委からいじめ・差別を受け、それに対して怒り立ち上がることができない現実では、人権教育は難しい。
EUは、子どもをインターネット依存やいじめから保護するために、15歳未満児のSNS使用を制限する「キッズ法」を制定した。日本政府にはこうした思考が全く見えない。


