〔週刊 本の発見〕『おどろきの刑事司法』〜えん罪事件はなぜ起こるのか
<評者:内藤洋子> 毎木曜掲載・第439回(2026.6.18) 村木厚子著『おどろきの刑事司法――”犯罪者“ の作り方』(講談社現代新書、2026年) 本当に驚きの連続だった。そして、刑事司法の実態を初めて知り、恐ろしくもなった。日本の刑事事件の有罪率は、99.9%、すなわち、無罪判決を得るのは、1,000人中、わずか1人か2人しかいないという。無実の人...
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<評者:内藤洋子> 毎木曜掲載・第439回(2026.6.18) 村木厚子著『おどろきの刑事司法――”犯罪者“ の作り方』(講談社現代新書、2026年) 本当に驚きの連続だった。そして、刑事司法の実態を初めて知り、恐ろしくもなった。日本の刑事事件の有罪率は、99.9%、すなわち、無罪判決を得るのは、1,000人中、わずか1人か2人しかいないという。無実の人...
小泉雅英 先週末から週明けにかけて、三日間(6/13〜15)の「反核・反原発」連続行動に参加した。これらの根底には、「反戦」のテーマが共通していることは、言うまでもない。どの日も予想を上回る大盛況で、福島原発震災事故から15年の現在、この国の状況は、改善どころか、真逆の再稼働への動きなど、原発回帰に向かい、さらに悪化していること、こうした現状への憤りと、多発...
石垣島の陸上自衛隊ミサイル基地をめぐる住民投票をすすめた、金城龍太郎さんが小説「花の大陸」(南山舎・468頁・1800円+税)を昨年12月に発刊した。 動画(9分12秒) 龍太郎さんにその思いを聞いた。 小説の刊行を思い立ったのは、一つ目の裁判「住民投票義務付け訴訟」の最高裁判決(2021年8月25日)が出たころだという。「住民投票」という4文字の堅苦しさに...
堀切さとみ (映画祭実行委 『懲罰自転車』制作者) 6月14日、国立で三多摩レイバー映画祭があった。会場は映像居酒屋「キノキュッヘ」。四回目になるこの日は、一橋大学・坂上香ゼミの学生作品を上映し、世代間を超えて交流することができた。ユニオンの人たちも多数参加し、レイバー(労働)映画祭らしい映画祭になった。 将来を確保されたかにみえる東大卒の若者が、職場...
永田浩三(ジャーナリスト・武蔵大学名誉教授) 怖い映画だ。怖くて苦くて、身につまされる。見終わった後、突然わたし自身が体験してきた理不尽やいじめがよみがえり、胸の中にあふれかえった。それと同時に、10年前亡くなった父のことを思い出した。90代半ばに差し掛かり一人暮らしに限界が見えた時、父は入院を希望した。しかし、病院では自分らしい暮らしがまったくできない...
6.11「国旗損壊罪」反対・官邸前アクション第2弾 那須研一(「国旗等損壊罪」反対連絡会事務局) 昨年10月の政権発足以来、「国旗等損壊罪」制定を公言する高市首相。そして今年3月、同罪上程に向けて始動した自民党。「日の丸を損壊したら処罰する」。その動きに強い危機感を持ち、同罪の成立を何としても阻止しよう、との思いで市民有志が「国旗等損壊罪」反対連絡会を結...
6月10日のレイバーネットTVの特集は<ヨコスカから見えてくる「戦争」>だった。メインゲストは、ヨコスカ反戦市民運動のレジェンドともいうべき、新倉裕史さん(写真左)だった。1973年のミッドウェー母港化に反対するグループをつくったのが運動のきっかけ。1976年から月例デモがはじまり何と50年間つづいている。回数にして604回だ。番組では、新倉さんが現場のス...
●フランス発・グローバルニュース NO.20(2026年6月11日) 土田修(ジャーナリスト、元東京新聞記者) 高市首相の陣営が自民党総裁選や衆院選の期間中に、対立候補や他党を誹謗中傷する「ネガキャン動画」を大量に作成し拡散したとされる疑惑が週刊文春によって暴露された。文春側は、公設秘書が動画作成者と行ったweb会議の音声を公開しているが、国会質問で野党に...
●第113回 2026年6月10日(毎月10日) 私が現役の編集者であったころ、ラテンアメリカの歴史と文化・社会に関する関心が深かったから、出来るだけあの社会総体が浮かび上がる企画をいろいろと考えていた。結果的には実現できなかった企画も多いが、そのなかには、『サッカーの社会学』とか『カーニバルの人類学』とでも名づけられる企画があった。サッカーもカーニバルも...
永田浩三(ジャーナリスト・武蔵大学名誉教授) 是枝裕和監督の『箱の中の羊』。2018年『万引き家族』でカンヌ映画祭・パルム・ドールを受賞し、今年のカンヌ映画祭でもレッド・カーペットを主演の綾瀬はるかさん、千鳥・大悟さんとともに歩いた。 映画のテーマは現代社会の喫緊の課題であるAI。綾瀬はるかさんが演じる母親・音々(おとね)は建築家。父の大悟さんは工務店の...
飛幡祐規(たかはたゆうき) 「服従しないフランスLFI」のジャン=リュック・メランションの2027年春の大統領選に向けた最初の政治集会は、6月7日(日曜)の午後に行われ、パリ北郊外サン=ドニ市庁舎前広場(聖堂前)は2万6000人もの人の波に埋まった。5月3日に出馬を表明した後、メランション候補の市民「推薦」数は30万を超えている。(コラム「パリの窓から」1...
<アリの一言> 辺野古沖転覆事故をこの人はどう見ているのだろうか―ぜひその見解を聴きたいと思っていたのが、作家の目取真俊氏です。ウチナーンチュとして沖縄が受けている差別を告発しつづけ、辺野古新基地建設に対してもカヌーで抗議活動を続けている目取真氏(写真=朝日新聞デジタルより)。 しかし事故から3カ月近くたっても、沖縄県紙に目取真氏のコメント(論評)は出てい...
<白石孝> 6月4日午後6時30分から、東京・文京区民センターで「共同テーブル」シンポ第19回「ワイワイトーク~護憲ルネッサンス」を開催した。参加者は100人ちょっと、私は司会・進行を担当した。そもそもこの企画、革新系の集会や学習会では、いわゆる「革新系著名人」や政党幹部が主に登壇することが多い。今回もメインの発言は、三浦まり上智大学教授とラサール石井社民党幹事長のお二人だけなので...
ヨコスカの毎月反戦デモはすでに604回に達した。その中心にいるのが横須賀在住の新倉裕史さんである。番組では、米軍と自衛隊の動きを間近で見てきた新倉さんに、ヨコスカから見える「戦争のリアル」をじっくり伺いたい。また最近、ヨコスカデモに加わったばかりの元海上自衛官・さいとう友孝さんとは、オンラインでつなぐ。どんな思いで「反戦デモ」に加わったのか? など率直な思いを聞いてみたい。
<近藤徹> 自民党PTが今国会に国旗等損壊罪法案を提出することになり、情勢が緊迫している。都教委により卒入学式等での「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏等を理由に処分された私たちにとって死活問題である。このところ新聞社説などでは批判的な論調も出てきているが、反対運動はまだまだ立ち遅れている。 こうした中、市民の反対運動を盛り上げようと6月5日、都内文京区で「...